ボリューミーで山盛りでデリシャスなゼミ活動(第10回)

本日は空がいい表情をしていたので、恥ずかしながら購入したラプンツェルのパッケージの日焼け止めを全力で塗ったHP担当永瀬です!気温が高くなりつつあるのでみなさんも日焼けや熱中症に気をつけましょう!

さて、本日6月23日の中川ゼミはかなりボリュームのあるゼミでした。
①消費者心理学8章「雰囲気で買ってしまう?4. 主観的感覚は商品評価にどう影響するか」
②ブランド・リレーションシップ課題
③連結・分離の意思決定課題
④ノスタルジー課題
⑤消費者心理学9章「理由なき購買?消費者の潜在的情報処理」

先週の教科書レビューの続きからゼミが始まりました!
①消費者心理学の8章「雰囲気で買ってしまう?4. 主観的感覚は商品評価にどう影響するか」では、知覚的流暢性により商品購買意図が高まる、検索容易性により商品評価が高まるについてレビューがされました。
知覚的流暢性とは、スムーズに情報処理できたという感覚のことで、消費者はより分かりやすいものを選択する傾向があります。松田ら(2006)サウンドロゴの反復呈示とメロディの親近感が商品評価に及ぼす影響では、サウンドロゴの反復呈示や親近感が安心感や好意度、購買意図の上昇に繋がることが示唆されていました。
検索容易性とは自身の記憶にある情報の思い出しやすさのことを指し、消費者は思い出しやすいほど商品評価が高まる傾向があります。

②ブランド・リレーションシップの再調査について1つ紹介します!
教科書発表3班はマクドナルドとモスバーガー間のブランド・リレーションシップ(一体感、愛着と喜び、誇り)を調査しました。対応のあるt検定を行った結果はマクドナルドとの一体感がモスバーガーとの一体感よりも5%水準で有意に高く、愛着と喜び、誇りに有意な差は見られなかったという結果が得られました。
マクドナルドとモスバーガーの店舗数の違いや身近にあるかどうかが有意な結果をもたらしたと考えられます。

③連結型・分離型による意思決定を行った事例をそれぞれ1つずつ紹介します!

連結型の事例としてゼミ生のバニラアイスの購買経験を紹介します。選択の合格基準を5点と設定していました。ハーゲンダッツ、明治エッセルスーパーカップ、森永MOW(モウ)の3つブランドで比較し、属性は重要度の高い順に価格の安さ、内容量、味とされました。連結型処理を行うと明治エッセルスーパーカップを選択していました。コスパの良い商品を購入したいという考えからこの選定に至ったそうです。


分離型の事例としてゼミ生のフードコートで食べる店の購買経験を紹介します。マクドナルド、銀だこ、一風堂の3つのブランドで比較し、属性は重要度の高い順に希少性、提供時間、味とされました。分離型処理を行うと一風堂を選択していました。フードコートに一風堂があることが珍しいと考え、希少性の点数が高くなり決定に至ったそうです。

 

④ノスタルジアを感じる商品・マーケティング事例を2つ紹介します!1つ目はゼミ生の事例のクッピーラムネのお酒を取り上げます。誰もが食べたことあるクッピーラムネをお酒にし、お酒を飲む20歳以上の大人を対象に懐かしさ、ノスタルジアを訴求しています。
2つ目はゼミ生の事例の6年4組という居酒屋を紹介します。居酒屋の個室が小学校の教室のようになっており、給食で出てきた揚げパンや理科の実験で使った試験管に入ったお酒を提供することでノスタルジアを感じながら、あの頃に戻ることができるマーケティング事例です。
私は成人を迎えているのでお酒は合法ですが、なぜだか背徳感を感じて楽しそうだと思いました。(笑)

⑤消費者心理学9章「理由なき購買?消費者の潜在的情報処理」の中でも面白いと思った購買理由はあてはまらない、Wilson&Nisbett(1978)のストッキング実験を紹介します。ストッキング実験は同じ品質のストッキングを左から順にA、B、C、Dと4つのストッキングを並べ、「最高品質のものは?」と質問し、選んでもらうものです。このときに商品は触っていいものとされています。結果は左のAから順に、選択率12%、17%、31%、40%と1番右のDのストッキングが選択率が高くなりました。同じ品質の商品でも置く位置によって選択率が変わります。これはライトアップの法則といいます。人間は左から右に視線を動かし、商品を見る傾向があることから最後に見る右側の選択率が上がるとされています。
近くのコンビニやスーパーでそのような陳列がされていると面白いですよね。身近な事象にも目を向けて生活してみると新たな知見が見つかりそうです!

今週はこの辺りで失礼します👋

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