久しぶりに天気が良かったゼミ活!!(第11回)

みなさんこんにちは。中川ゼミH P担当の鈴木です。

いち早く梅雨が終わり、真夏のような暑さが続いていますね。皆さんもこまめに水分補給をとるなどして熱中症にならないように気をつけてくださいね!

さて、今回の講義内容は以下の通りです。

1,前回の課題発表

2,「消費者心理学」(山田一成・池内裕美)第10章、

 

1,課題発表

☆内容

自動的過程モデルを①環境特性、②自動的過程、③結果という順番で自分の体験に基づいて説明する

 

今回の課題は少し分かりづらく、難しかったです。私が考えた例は以下の通りです。

  • 環境特性:お気に入りのインスタグラマーがあるブランドの服を紹介していた
  • 自動的過程:そのブランドに興味はなかったが、被写体の人が好きなため服が欲しくなった
  • 結果:購入に至った

→精緻化見込みモデルの周辺ルート

といった具合に説明したのですが、この課題の主旨とは違っていました💦

なので、全体の中から自動的過程モデルの例として良かったものをいくつか紹介したいと思います!

 

1,魚ひろば

  • 環境特性

→有名なYouTuber「きまぐれクック」さんの動画にたびたび登場

  • 自動的過程

→行ってみたいという感情が想起される

  • 結果

→実際に足を運び、魚などを購入

 

2,KATE リップモンスター

  • 環境特性

→多くのインフルエンサーから評価され、SNSなどで長期間噂に🔥

  • 自動的過程

→そのような良い評価があったため、店舗に行くと必ず目を奪われ欲しくなった

  • 結果

→人気商品のため入手に苦労したが、購入することができ実際に使用した

 

とても分かりやすく良い例ですね。上記の2つは、私が考えた精緻化見込みの周辺ルートとは違い、同じことに何度も接触することで購入が促進される ”単純接触効果“ や、”信憑性の高い情報源泉”といった自動的過程と呼ぶにふさわしい例でした!

※余談…

1,「きまぐれクック」さんの動画を見たことがなかったので見てみました!ぼ〜っとしながら永遠に見ていられるような動画で面白かったです!(よく見たら自分の兄弟が見ていたような気もします…。)

2,私もリップモンスターが流行っていたことは知っていましたが、流行の波に乗り遅れ購入まで至りませんでした(笑)

 

 

2,消費者心理学 第10章 〜どうやって背中を押す?消費者と対人影響〜

 

 後半は消費者心理学の教科書レビューを行いました!今回も前回に引き続き理論が多めです。今日のホームページも長くなってきましたが、あと少しお付き合いください💨

 

 今回の内容をざっくりと言うと、他者の影響はとても大きく、その影響によって購買を促進させることができたり、認知・感情・欲求などを変化させることができると言うことです。(メリットばかりではなく、他者の影響により商品の満足度が下がってしまうこともあります)

 

 さて、ここで皆さんに質問です。友人とカフェやレストランに行った時、友人と被らないように注文をしたことはありませんか?おそらく、多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか💭 私もカフェに行った時など、友人と同じものが気になっていても何となく違うものを注文してしまう時があります。どうしても同じものがいい時は悪いことをしている訳でもないのに「ごめん、一緒でもいい?」と聞いてしまいます…不思議ですね。

Ariely&Levav(2000)の実験では、人は他社と同じものを頼みたくがない故に、意図的に違うメニューを選ぶ傾向があることが明らかにされました。また、その場合の注文に対する満足度は低くなることが分かっています。

上記は他者の影響がよくない方に働いてしまった例ですが、対人的影響がいい効果をもたらす例ももちろんあります。Cialdini(2008)は対人的影響を巧みに利用したものを「影響力の武器」として6つに分類しています。内容については以下の通りです。

 

  • 返報生

→他人から受けた行為に対して同様の行為を繰り返す。

 ドア・イン・ザ・フェイス法(過大な要求→小さな要求

  • コミットメントと一貫性

→フット・イン・ザ・ドア法(簡単なお願い○→面倒なお願い⤴︎)

  • 社会的証明

→他者の行動を参照する

  • 好意

→例:オリンピックに対し好意を持っている、だからグッズにもいい評価を持つ

  • 権威

→肩書きや服装(医師の白衣など)、装飾品(ブランド品)を持っているだけで影響力を発揮する

  • 希少性

→「在庫限り」、「先着○○名様」など

 

これらを見て、「言われてみれば自分も他者の影響をものすごく受けているな」と感じたのではないでしょうか。私たちは知らず知らずの売りに他者からの影響を受けており、それは他の人と繋がっていたい、他者とは違うユニークな存在でありたい、否定的な評価を避けたい(自己高揚)、良い印象を持たれたい(印象管理)といった社会的な欲求を満たしたいと言う思いが私たちの根底にあるからなのです。

 

 今回のレビューを受けて、私も無意識に他者の影響を受けてしまうことはこれからもあると思いますが、他者からの影響を受けず、決してぶれない「自分」を一つくらい持てるといいなと思いました。

 

長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

本日はこれにて失礼いたします。また来週のゼミでお会いしましょう🌸

 

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