MRGP本番!!

こんにちは、3年の長谷川です。

さあ、今回は12月9日(土)に行なわれたMRGPの報告になります!約半年をかけて取り組んできた成果を発表する大事な日が遂にやってきまして、今年は成蹊大学にて4年ぶりの対面開催となりました。

まず東京へは前日入りで国立オリンピック記念青少年総合センターにて宿泊でした。ホテルではなく宿泊所なので本当に寝泊まりするための部屋という感じでこじんまりとしていました。個人的には授業終えてからのキャリーケースなどの重い荷物を持ちながらの新幹線の移動だけで結構クタクタだったので意外とすぐ寝れて、翌日の発表に備えて身体を休められたかなと思います。

そして本番当日を迎え、山手線とバスで成蹊大学に向かいました。前日はまだ実感が無かったのが、だんだん緊張で自分の発表範囲を中心に何回も確認しながらいました。

そして会場に到着し、開会式を終えた後、まずは全体として6会場に分かれて予選が行われました。予選の結果、中川ゼミからは紙メニューとタブレットメニューの研究をした1班が決勝に勝ち進み、特別賞を受賞しました!!

決勝発表はやはり各会場で選びに選び抜かれただけあって、どの発表もレベルが高く面白い研究でとても楽しく聴けました。最優秀賞は中京大学 井関ゼミの「Z 世代しか知らないコト -「エモい」感情がサービスの利用意図向上に繋がる-」のタイトルでZ世代のエモい感情とは何かを明らかにする研究を行なった班が受賞となりました。こちらの研究は以前合同ゼミを行った際に途中経過を見ていましたが、そこからさらにブラッシュアップされていて最終的に優勝という結果になり素晴らしかったです。

 

ここからは各予選会場(1班は決勝も)の報告です。

〈1班〉

12月9日(土)にMRGPが行われました。約半年以上かけて取り組んできたので本番はとても緊張しました。

まず、予選から印象に残ったことを紹介します。予選ではユニークな発表がたくさんあり、どの大学もレベルが高く驚きました。中でも自虐広告に関する発表はとても興味深かったです。近年自虐広告によって注目を集める商品が増えているので時代をとらえた研究だと感じました。また、私たちの班の発表では、これまでの練習成果を発揮して発表することができました。まさか予選を通過することができると思っていなかったので、決勝に進出できてとても嬉しかったです。

次に決勝から印象に残ったことを紹介します。決勝では予選を勝ち抜いた発表だけにどの班もレベルが高いなと感じました。中でもエモい感情に関する研究では、インプリケーションが具体的で企業がすぐ実践できる内容になっていたことが印象に残りました。私たちの発表では予選以上に緊張しましたが、なんとかやりきりました。しかし、審査員の先生からのアドバイスは、的を得たものが多くまだまだ実力不足だったことを痛感しました。今回得た経験は来年に向けて生かしていこうと感じています。最後に1班、中川ゼミのみんな、MRGPお疲れ様でした!!

 

 

 

〈2班〉

第6会場では、「何で調べる?何で楽しむ?マニュアルの媒体が消費者の経験価値に及ぼす影響」「z世代はなぜ友達の派手な誕生日会をsnsにのせるのか」「絵文字は信頼できる?Twitter広告における絵文字の効果」「広告の背景色が消費者に及ぼす影響」「ミュート時に有効的な動画広告の手法」「壁って必要ですか パーティションの消費者心理」をそれぞれの班で研究タイトルとし、発表を行いました。

結果は井関ゼミの何で調べる?何で楽しむ?マニュアルの媒体が消費者の経験価値に及ぼす影響が決勝に進みました。z世代のコト消費に注目している点、さらに持続可能な具体例まで検討していて、研究が奥深く素晴らしいなと感じました。

私たちは、主に飲食店でのおひとりさま消費におけるパーティションの最適な利活用法について研究してきました。そして、審査員である峯尾先生、津村先生からいくつかご質問をいただきました。

・パーティションありきの研究にしたのは捨てられているからなのか?

・飲食店は、2021年とそもそも今とは状況が違うのではないか?

・パーティション有・無などの単純なt検定などはやらなかったのか?

・研究目的と、インプリなどのリンクができていないのでは?

・捨てられるものを再活用するのに透明・不透明・高さを変えるのは難しくパーティションは企業のコントロールが困難である

など多くの質問やコメントを頂き、研究を更に深めていくことのできる発見がありました。今回のMRGPを通し、他のグループの発表から多くの学びや、自分たちの課題について考えることができ、意義のある発表となりました。

〈3班〉

第5会場では、自分たちを含め合計6グループの発表が行われました。審査員としては石井先生が務められました。他大学のグループはそれぞれの色が出ていて面白く、楽しく聞かせていただきました。最終的に優秀賞を受賞した井上ゼミの「心理的距離が生むコミュニケーション効果の差異―ブランドに合った SNS マーケティングを見極めようー」や、中野ゼミの「買わず嫌いやめてみませんか?―SNS 診断に伴う購買行動の特性解明―」、大瀬良ゼミの「触覚の真髄 極めろ!デジタルマーケティング」、松本ゼミの「恥ずかしさは推し活のグッズ購入に関係している?」、峯尾ゼミの「日本における LGBT 広告の効果的展開」と、SNSなどのデジタル系が多い中、推し活やLGBTの共生をテーマにした研究もありました。優秀賞を受賞した井上ゼミは“ブランドの価格帯によって相性の良いSNSが違う”という自分たちの問題意識から仮説、分析、考察といった流れが綺麗で分かりやすく、何回も調査・分析を重ねていてボリュームのある興味深い研究でプレゼンも素晴らしかったです。また、個人的には中野ゼミのSNS診断に関する研究が今どきで面白かったです。先行研究がないため、自分たちでインタビュー調査を行い、そこから得られた知見を元に仮説立てを行なっていて、そのような進め方もあるのかと感心しましたし、参考になりました。

自分たちは「縦動画と横動画、インパクトが大きいのはどっち?」というタイトルで、近年普及が広がる縦動画と従来の横動画において流暢性や臨場感などの様々な変数で比較を行い、それぞれの特徴やそれが及ぼす効果について研究を行っていました。残念ながら決勝に勝ち上がる事ができず悔しかったですが、今までやってきた努力の成果を充分に発表できたかなと思いました。石井先生からは共分散構造分析という高度な分析手法を用いているところをお褒めいただき、仮説導出をもう少し固めるとより良かったのではないかというご意見も頂きました。このような他大学の発表や先生の意見を聞ける貴重な機会から得た学びを今後にまた活かしていきたいと思いました。

〈4班〉

松本先生が審査員を務める第4会場では、私たち含め計6グループが発表を行いました。

他大学の発表はどれも興味深く、峯尾ゼミのECサイトにおいて衣類商品の「安すぎる」価格設定に対するZ世代の反応についての研究や、井上ゼミの男性ファッションの表現の幅を広げる研究など、アパレル、ECサイトの観点から私たちの班に似た研究を行っていたグループが複数ありました。中でも私が面白いと感じたのが、武谷ゼミの従業員同士のコミュニケーションが顧客に与える影響についての研究で、AI化が進んでいるにもかかわらず、あえて人間による接客に焦点を当てたことが印象的でした。

私たちの班は、アパレルECサイトにおいてチャットサービスでは、人かAIどちらの対応が購買意欲を上げるかについて発表を行いました。結果として、AIの対応によるチャットサービスは購買意欲を高めることを明らかにし、これを活用できるのではないかと考えました。講評では、複雑な分析を行っていたため情報量が多く、主張が分かりにくいというご指摘を受けました。私たちの班でも発表直前まで、内容が重く伝わりにくいのではないかと懸念していたので、反省点です。今回の講評を基に、来年は分かりやすいような発表を心掛けたいです。

そして結果は、井関ゼミの「エモい」についての研究が決勝進出に選ばれました。Z世代特有のエモいという感情を、ノスタルジアと掛け合わせることで関係性を明らかにし、エモいとは何かを明らかにしていました。井関ゼミの発表は合同ゼミの時に一度聞いたことがありますが、本番ではさらに発展していて、実務的インプリケーションでは実際に自分たちで広告を作成していたのが印象深かったです。

 

約8カ月間、皆さん本当にお疲れ様でした。振り返ってみると困難な問題にたびたび直面し大変なことの連続でしたが、各グループ協力し合いながら一生懸命取り組んできたことと思います。ここで得た経験は将来社会人になった時に大いに役立ち、今の自分の成長のためにも良い機会だったなと思います。私たち3年生はこれで終わってしまいますが、2年生の皆さんには来年もぜひ今回の経験を存分に活かしてまた頑張っていただきたいです!

ということで長くなりましたが、ここで2023年度MRGPの報告を終わりにしたいと思います。今年度のHPを担当するのはこれで最後ということで…ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

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