迫り来る猛暑(第12回)

皆さんこんにちは〜。 久しぶりにHP回ってきましたが、もう12回目ということにびっくりしてます。 3年の長谷川です。

最近だいぶ暑くなってきましたが、梅雨も真っ只中なのでムシムシですね。 個人的近況として、数年使っていた手持ちの扇風機が壊れてしまって新しく購入しました。授業の始まりなど「もう暑くて仕方ない!」って時にかなり活躍してもらってます。これからの、というか既に超必須アイテムですね。

気がつけばもう7月。テストがだんだん近づいてきていますね。やるべき事が盛りだくさんですが、頑張っていきましょう!

さて、第12回のゼミは午前中に教科書①「第8章 コンフリクト」、午後からは教科書②第10章の続き「媒介分析」について、そしていつものようにサブゼミで課題&インゼミ準備でした。 まず教科書①ではテーマが「コンフリクト」という事で、ニュース報道において様々な対立、紛争を含むコンフリクトがどのような描写・表象がされていて、どのような影響を与えるのか?という内容でした。

まず前置きとして「ニュース価値としてのコンフリクト」について触れられていました。ニュース価値とはニュース製作者がニュースとして伝える価値があると判断する出来事の性質のことを指します。そのニュース価値が高まる要素として出来事の展開時間と報道サイクルとの調和性・規模、明確さ、有意味性、予想・期待との一致性、意外性など多くあります。これらの要素をいくつか持つ否定的な出来事(対立・紛争・戦争)がニュースとして多く取り上げられる傾向があると分かりました。次にコンフリクトの伝え方として、「戦争ジャーナリズム」と「平和ジャーナリズム」という大きく二つありました。前者は死者数や使用武器などの物理的詳細に焦点を当て、二項対立を中心としています。一方後者は紛争の背景・原因に焦点を当て、より客観的視点で平和的な報道も行います。描写・表象としていくつかの戦争に関するニュースでは「武器」「兵士」「リーダー」の写真が使用されることが共通点としてありました。

そして今回議論が深くなった「沈黙の螺旋理論」。沈黙の螺旋理論とは、世論が人々の社会的相互作用によるものだとすれば孤立を避けようと多数の意見に自分の意見を合わせてしまうという同調傾向になることを言います。分かりやすく言うと、自分の他の人々の意見を気にしてしまう→自分の意見が少数派だと判断する→意思表明をためらい、少数派が目立つようになる→さらに沈黙状態になるという流れになります。

最後にニュースにおけるフレームには責任帰属フレーム、コンフリクトフレーム、人間的興味フレーム、経済的結果フレーム、道徳性フレームの5つがあります。中でも政治に深く関係するコンフリクトフレームには多くの有権者を投票に向かわせる「動員効果」があると分かりました。

午後からは教科書②の10章の続きで内容が媒介分析でした。媒介分析は2つの変数の関連に別の変数が関わっているかどうかを検討するものです。ここでいう別の変数の事を「媒介変数」といい、説明変数の目的変数に対する影響を媒介する変数です。また、この媒介変数がない場合の効果を直接効果、ある場合の効果を間接効果といいます。媒介効果を考えた時に直接効果が非有意で間接効果が有意となった場合、完全媒介といい、直接・間接効果の両方が有意となった場合は部分媒介といいます。もし部分媒介となったとき、媒介変数がない場合の直接効果とある場合の直接効果を比較して差が大きいほど媒介効果が大きいと言えます。この媒介分析はインゼミなどよく使われる分析方法なのでしっかり理解しておきましょう!

最後に、次のインゼミ中間発表まであと3週間切りました。各班、しっかり準備を進めて納得のいく発表にしましょう!

長くなりましたが、今回はこの辺りで失礼したいと思います。閲覧ありがとうございました。

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