活動報告(2)

「名城大学学びのコミュニティMS26」の一環で沖縄企業物産連合様のPOSデータを分析し、店内商品販売促進について研究をすることになりました。研究対象となった店舗は、大須商店街の万松寺ビル1階にある、沖縄宝島名古屋店です。4つチームに分かれて、チーム各々で沖縄宝島名古屋店の販売促進につながる研究テーマを決め、12月1日に開催される名古屋マーケティングインカレ最終報告会に向け4月から活動してきました。

私たちのチームでは沖縄企業物産連合様ならびに、沖縄宝島名古屋店様の協力のもと商品開発をしたく、研究テーマを商品開発の実践と広告効果の検証としました。研究価値として沖縄宝島の売上増加、地域産品を販売する上での有効なマーケティング方法としました。

初めに沖縄宝島名古屋店様へのヒアリングと現地調査のため実際に大須商店街付近でアンケート調査を行い、現状分析を試みました。その結果売れ筋商品上位にサーターアンダギーが挙がり、現状分析の結果大須商店街は食べ歩きが栄えている街であることがわかりました。以上のことから、サーターアンダギーは人気商品かつ、食べ歩きが可能であり、試食販売を行うことで試食による広告効果の確認ができ、試験販売を行う土日に売上を伸ばすことで、沖縄宝島名古屋店様への売上貢献、販売促進につながると考えました。よって本研究対象をサーターアンダギーとし、サーターアンダギーを使用した商品開発を行うこととしました。

商品自体はすでに様々な販売形態で売られていたが、味が単調だったり、現状セット販売が行われていなかったため、一度に複数味を楽しめるセット販売を行うことにしました。また株式会社クレオ様の協力のもと、(クレオ様のモニター)143人にサーターアンダギーについてのアンケートを取り、結果から一口サイズの方が食べやすいなど商品構想を練っていきました。さらにこれらの結果を統計ソフトウェア「R」を用い統計処理や分析を行いました。

上記の内容を踏まえ我々が提案する商品名をプチサーターアンダギー・バラエティーセットと称しました。商品の概要として、味は4種類(プレーン、抹茶、紅芋、カレー)あり、食べやすい一口サイズにしました。なお本商品を構想したのは学生ですが、調理自体は沖縄宝島名古屋店様のスタッフが行い、学生は一切調理過程において携わっていません。

試験販売は平成30年11月10日、11月11日の開店時間である11時から16時に行い、合計60セットを販売しました。試験販売結果として、2日間で合計60セット完売することに成功しました。販売購入理由として、味が最も気に入ったという理由が多く、販売顧客の年齢層は男性30代、女性40代と顧客の年齢層に偏りが生じていて、我々の幅広い年齢層に売りたいという願いとは裏腹の結果でした。これらを解決するためには、味の種類をイベントごとに増やしたり、変えたり、地域にあった商品をローカライズする必要があると思いました。

広告の宣伝効果としてPOPの配置や試食販売、店内から路面へ向けての広告・告知ポスターの張り出し、広告チラシを使った割引、メニューボードを店外に設置、そしてパッケージの外装をおしゃれにして宣伝効果を促しました。結果としては、試食販売については予定通りの効果が得られましたが、ポスターやPOPなどの効果は気薄だった。理由として、期間が短い、割引に魅力を感じなかった、提示する場所が良くないなど、もっと人間の行動特性に合わせた提示をするなど工夫する必要があると思いました。

(文責)森冠斗

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