活動報告(1)

私たちは「名城大学学びのコミュニティMS26」の一環で沖縄企業物産連合様のPOSデータを分析し、店内商品販売促進について研究をすることになりました。4つのグループに分れて、商品を決め研究を行うことになりました。

私たちのグループでは沖縄県の代表的な企業であり、沖縄文化の振興や、県内イベントのスポンサーとして有名であるという理由から「オリオンビール」様の商品を取り上げることになりました。

私たちはまずビールのニーズとはなにか?ビール市場の現状はどのようになっているのかを調べました。その結果から、オリオンビールは県内ではシェア率が50%であるのに対して、日本全土で見るとシェア率は1%未満であることが分かりました。そこで私たちは、認知度と試売率を調査しました。調査結果から認知度が高いのに試売率が低いことが分かりました。認知度が高いのになぜ購買に結び付つけることができないのか、私たちは配架の低さが要因ではないかと考えました。そこで日本で一番売れているビールのスーパードライとオリオンビールの配架を比較しました。調査対象はスーパー、コンビニ、沖縄宝島(アンテナショップ)です。するとスーパー・コンビニとアンテナショップでは、フェイス数で圧倒的な差があることが分かりました。では実際に味に違いがあるのかを調べるため、私たちはブラインドテストを行いました。その結果から半分以上の方からおいしいという意見をいただけたので、オリオンビールには、売上を伸ばしていく余地があることがわかりました。

オリオンビールの現状把握し、具体的な提案をするために沖縄宝島名古屋店からPOSデータをいただき、分析しました。分析結果から分かったことは、10月11月にビール及びアルコール飲料の購入量が減少することが判明しました。そこで売上が減少する10月11月に店舗実験を行い、10月11月のオリオンビールの売上を増加させようと考えました。

秋は食欲が増し おつまみもお酒もどんどん進んでします季節です。そのことを訴求ポイントとして健康にも配慮しつつアルコール楽しむため、オリオンゼロスターとオリオンゼロライフを選択し、販売促進を行うことにしました。ちょうど10月11月にオリオンゼロスターとオリオンゼロライフが販売促進キャンペーンを行っていたので、便乗しさらに売り上げが上がるように4つの施策を提案しました。1つめがPOP・ボードの作成・設置、2つめがフェイス数の増加、3つめが大量陳列、4つめが販売促進グッズの配布です。

POP・ボードでは、それぞれの商品の訴求ポイントをお客様に分かりやすく伝えることを意識して、制作しました。フェイス数は現行の1から4に拡大し、目に留まりやすくしました。大量陳列ではオリオンゼロスターとオリオンゼロライフの機能性をわかりやすく示したうえで、隣同士に並べました。

販売促進グッズの配布では、1缶ご購入のお客様には付箋かウエットティッシュを配布し、6缶ではグラスを配布しました。

このような販売促進活動を11月1日から11月25日まで行いました。その結果としてどちらの商品も目標であった前年度比を超すことができました。この結果を踏まえ、私たちは名古屋マーケティングインカレで発表します。12月1日に愛知大学名古屋キャンパスで、マーケティングインカレが行われました。4月から取り組んできた成果を発表しました。この研究で培った力を今後の研究に活かしていきたいと考えています。

最後になりますが、沖縄物産企業連合の森田様および名古屋店の宮國店長、名城大学経営学部の田中武憲学部長をはじめ、本活動をサポートいただきました 皆様に心より御礼申し上げます。

(文責)小島奈々・宮原寛斗

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