活動報告(3)

~沖縄宝島名古屋店の売上向上に向けて~ 

1 初めに

「名城大学学びのコミュニティMS26」の一環で沖縄企業物産連合様のPOSデータを分析し、店内商品販売促進について研究をすることになりました。 今回私たちは、沖縄物産企業連合・沖縄宝島名古屋店様のご協力のもと、沖縄の郷土料理をおつまみという形で広く認知させる方法、イメージの払拭方法などの検証をおこないました。本土の人たちが沖縄料理に対してどう思っているのか、どのようなニーズがあるのかをとらえることで、沖縄宝島名古屋店様の売上が向上するのではないかという問題意識を持ちました。私たちが目を付けたのは沖縄宝島名古屋店様のプライベート商品である「島つまみ」です。「島つまみ」は沖縄の代表的な料理がプラスチックの容器に入ったレトルト状になっており、沖縄の郷土料理を温めるだけで簡単に食べられるといった商品です。種類は全7種類ありすべて沖縄特有の方言が商品名になっていることも、この商品の特徴のひとつです。この商品のプロモーション活動に焦点を当てて活動をおこなうことにしました。

2 現状分析

まず私たちチームはこの商品の特徴や問題点を話し合い、沖縄のおつまみに対してどのくらいの人が関心を持っているかという疑問を持ちました。そこで行ったのが、本土の方の沖縄料理の認知度調査です。株式会社クレオ様ご協力のもと、沖縄料理に対するイメージや認知についておこなったアンケート調査の結果、商品の「認知度向上・悪いイメージの払拭」としました。また、実際に沖縄宝島店へ足を運び、商品を実際に試食し売り場の配置などをお店の方と検討しました。研究対象の「島つまみ」はお酒の向かい側に置かれており、お酒とセット販売を促そうとしていたものの、店内の一番奥に配置されていたため、消費者を店の奥まで誘導しなければならないといった問題点もありました。これらの現状を踏まえいよいよ売り場改善に臨みました。

3 店頭実験

私たちは、「島つまみ」の認知度向上のため、POPとボードの制作・設置をおこないました。実際に店舗実験を行った10/24~11/25の約一か月間、来店客数並びに購入客数は昨年同期間より増加していることが確認されました。今回の実験から、売上を伸ばすためには売り手側の気持ちではなく、買い手側の気持ちを考えた商品の配置や戦略が必要なのだと改めて実感することができました。

4 名古屋マーケティングインカレへの参加 

さらにこの研究を進めていく中で、年3回にわたって開催される日経BP様主催である「名古屋マーケティングインカレ」に参加し、自分たちの研究内容を発表する機会を得ました。 名古屋マーケティングインカレとは、愛知県内の大学が集まり、それぞれのチームが自分たちで研究テーマを決めて、プレゼンを行う大会です。

発表準備の資料作成をすることで自分たちがこれまでやってきたことを見直すきっかけになったと同時に、他の方々に評価してもらうことで、自分たちの見えていなかったことや新たな発見がありました。残念ながら受賞することはできませんでしたが、自分たちが今までやってきた事に自信をもって発表する場面を作れたこと、他の大学の違う目線からたくさんの声をいただけたことにたいへん意義があったのではないかと思います。

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