中間報告①(ゼミ第9回)

暑さや日差しが厳しい季節となりましたが、皆さんいかがお過ごしですか。第9回中川ゼミでは、中間報告が行われました。

今年のMRGPは、感覚マーケティング、SDGsとマーケティング、リモート時代のマーケティングの3つがテーマとなりました。中川ゼミは、その中でも特にSDGsとマーケティングをテーマとして取り上げたグループが多く、SDGsの関心の高まりを実感し、持続可能な社会に向けて積極的に取り組む必要があると感じました。 現代社会においても環境やジェンダー、障がい者などの様々な深刻な問題を抱えており、マーケティングでそれらの問題を解決していきたいと感じました。

4つのグループの研究内容を紹介します。

1.松岡班は「①障碍者(特に視覚障碍者)支援とマーケティング」、「②サービススケープと商環境における聴覚刺激について」の2つの研究テーマの発表でした。今後どちらのテーマにするのか決めていきます。

2.西河原班の研究テーマは、「ステレオタイプの生じる商品に対し男女共に買ってもらうためには」です。男女間でステレオタイプの生じる商品について、社会的判断理論を用いて、どのような提示をすれば、男女共に買いやすくなるのか・購買意欲が上がるのかについて明らかにすることを目的としています。セグメンテーションがマーケティングの強みになっているが、それがジェンダー問題の負のループにつながることを学びました。例えば、ピンクやブルーなど性別で区別する必要がないものを分けることで、ステレオタイプがより強固になることが分かりました。

3.長谷川班の研究テーマは、「共感によって消費者にサステイナブル商品を購買させるには?」です。サステイナブル商品とは商品を通して環境への負担を減らせる商品です。長谷川班は共感消費によって、サステイナブル商品を消費者の購買につなげていくことを目的としています。

4.大津班の研究テーマは、「省包装の製品を消費者に購買促進させるためには」です。環境問題において、プラスチック削減の流れが世界的に広まっているのに対し、包装においては企業が自社の商品をよりよく見せるため、また消費者に衛生面を気にならなくさせるために環境問題と企業・消費者が対立している状態にあります。そこで大津班では消費者と企業の思いを組んだうえで、環境問題も解決できるような省包装された商品の購買意欲を促進することを目的としています。

今回の中間発表は意見や質問をすることで各班の改善点が浮き彫りになりました。次の中間発表は8月5日にあり、2~4年生が参加する合同ゼミとなります。それまでに各班が集まり、今回の中間発表で出された課題を改善することは勿論、意見交換や論文検索などをし、深く突き詰めることでより良い研究にしていきます。

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