美しさと魅力の心理 第2部(ゼミ第10回)

みなさんこんにちは。6月も中旬になり、天気も30°を超えるほど暑さが厳しくなってきましたね。熱中症など体調管理には気を付けましょう。

さて、2021年度の中川ゼミも第10回目を迎えました。引き続き頑張っていきましょう。今回はまず、はじめに教科書「美しさと魅力の心理」(三浦佳世・河合純一郎/編著)の基礎理論「知覚的要因」21-24・25-30から課題発表が行われました。1つ目の課題は「昔流行っていたもの・今流行っているの美しい点と理由」についてです。

昔流行っていたものとして、女子高生のルーズソックスが挙げられ、現在では丈が短い靴下が流行しているという例が上がりました。それは、スカートの丈に合わして、足をきれいに見せているという点で長さが変化しているのが分かります。また、1990年代に安室奈美恵さんのファッションをマネする「アムラー」から厚底ブーツが流行したが、現在では厚底ブーツが奇抜過ぎるということや事故の原因となることからローヒールが流行しているということが挙げられました。

2つ目の課題は、「共感・同情を利用したサービス、製品の例」についてです。ここでは、「WakeAi」のチャリティーショッピングが挙げあれました。この取り組みは、コロナウイルスで不況となっている事業者の商品を通常よりも安い価格で販売し、収益の一部をフードバンク活動資金に充てています。これにより、事業者とフードバンク活動の両方を応援できるシステムが共感性を呼んでいます。また、コロナ禍でSNSやテレビ上で注目を浴びた「Nizi Project」も、アイドルを目指す女の子たちの切磋琢磨する姿を番組を通して視聴者に共感させる例です。私自身も、コロナ禍で彼女たちの活動に元気をもらいました。このように、共感・同情を利用したサービスは多岐にわたり、影響力が強いことが分かりました。

次に、教科書「美しさと魅力の心理」第二部1-8『日常の中からにみる「美しさと魅力」』を学びました。そこで私は平均顔仮説が印象に残りました。平均顔仮説では、どんな顔でも重ね合わせれば合わせるほど、男性はハンサムになり、女性は魅力的になると言われています。つまり平均的な顔ほど魅力的になります。また、幼形化仮説についても学びました。幼形化仮説とは個体発生の過程である幼生や幼体の性質が残る現象です。授業では、プロ野球のマスコットやスヌーピーなど漫画やアニメのキャラクターが当てはまるとして、例が挙がりました。このように、対人印象形成において顔の影響は大きいので、この授業以降広告やCMなどに起用される演者の顔により一層注目してみようと思います。また、時代によって美人やハンサムな顔の流行も変わっているのではないかという意見が出て、時代の流行と顔の美しさの関係についても考えると面白いと考えました。

また、メイクの錯視についても学びました。マスカラやアイシャドウ、二重まぶた等はデルフープ錯視の効果を用いています。デルフープ錯視とは、とても大きな円で囲むと内円が小さく見える現象です。メイクではその錯視を利用して小さい顎や大きな目、明るく滑らかな肌を作り出すなど、女性の魅力を高める特徴に近づけています。このように、女性の魅力を高める手段としてのメイクのメカニズムについて知ることができました。

授業の後半では、「Excelで今すぐはじめる心理統計」の第9章の単回帰分析について学びました。前回のゼミで第一回中間報告も終わり、インゼミの研究もより内容も濃くしていくためにも、分析の方法についても復習をしていきましょう。

中川ゼミのtwitterアカウントはこちら