オープンゼミ(ゼミ第20回)

日に日に秋が深まっていますが、皆さん以下がお過ごしですか。朝晩の冷え込みが厳しくなっているため、体調に気を付けて過ごしましょう。
前半では、2つの班の研究発表が行われました。大津班は、「環境配慮型製品を消費者に購買促進させるには」をテーマとして発表しました。環境配慮型製品のパッケージの色や社会規範・モラルなどを利用したメッセージの違いによって消費者に購買意欲を促進できるかを目的とした研究です。アンケートの質問項目や実験デザイン、先行研究の多さ、仮説について質問・意見がありました。特に、大津班ではパッケージの色の違いによる仮説が明確に定まっておらず、アンケート調査へと進められていません。これらの意見を活かして、早急に改善し、より良い研究にしていきます。

松岡班のテーマは「エシカル消費における態度の両価性が行動意図に及ぼす影響について」です。エシカル消費とは環境や人権に対して十分配慮された商品やサービスを選択・購入することであり、フェアトレード商品などが挙げられます。エシカル消費に対して興味があるが、実際に行動している人が少ないことを問題として捉え、エシカル消費を実践している人の消費者特性を明らかとすることを目的としています。松岡班のパワーポイントはおしゃれなデザインとなっており、見た目が良いと好意的に感じるため、参考にしていきたいです。

後半では、オープンゼミが行われました。今週のオープンゼミは2限目ということもあり、前回よりも多くの1年生が参加してくれました。中川ゼミについての簡単な説明の後、西河原班の研究発表がありました。「ジェンダーステレオタイプが生じる商品を男女共に買ってもらうには」をテーマとした研究です。皆さんは自分が男(女)であるという理由で日傘やネクタイを購入しなかった経験はありませんか。西河原班はジェンダーステレオタイプが生じる製品において、ターゲットマーケティングをするべきなのかを研究しています。表記の違いや画像の有無などにより、ジェンダーステレオタイプの生じる商品の購買意欲を高めようとしています。
その後、ゼミに関するQ&Aを行いました。1年生が疑問に思っていることに答えたり、ゼミについての具体的な説明をしたりなどをしました。ゼミに関する不安を少しでも解消できていたらいいと思いました。

最後に、教科書課題の発表を行いました。皆さんは企業のロゴに使われている書体の違いを意識したことはありませんか。寿司・牛丼などの日本食を扱っている企業は明朝体よりも筆文字が多くなっています。筆文字のロゴの方が、日本文化を表すことができ、印象に残りやすいのではないかと考えました。自動車のロゴは、ほとんどゴシック体を使用しています。ゴシック体は力強い、男性的、安定感などの印象があることや赤色・青色が多い自動車メーカーのロゴを遠くからみても区別がつきやすくするために、自動車のロゴはゴシック体が多いと考えました。さらに、近年BMWや日産など立体感のないフラットな文字、デザインのロゴが増えており、デジタル時代に対応したものとなっています。

MRGPまで約1か月半となりました。仮説導出や調査票を確定させ、10月中にはアンケートを実施できるようにしていきたいです。

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