今年のオープンゼミは?(ゼミ第19回)

最近長袖を着る機会が増えました。衣替えももうすぐです。皆さんはいかがお過ごしですか?10月7日の第19回目は、前半に第1回オープンゼミを行い、後半は「Excelで今すぐはじめる心理統計」の第12章「カイ2乗検定」について学びました。まず前半に行われたオープンゼミでは冒頭に「中川ゼミの活動内容」についての紹介を行いました。中川ゼミとは普段どういった活動を行なっているのか、入ゼミの概要などを知ることができたと思います。

次に具体的な活動内容を知ってもらうため、チョコラBB班と3班の研究発表を行いました。チョコラBB班は「ジェンダーステレオタイプが生じる商品を男女共に買ってもらうには」という研究目的のもと進めています。ジェンダーステレオタイプというのは男性・女性という性別カテゴリーに基づくステレオタイプのことを指します。それが生じる商品の例として日傘やネクタイを挙げています。皆さんも「男性向け商品だから、女性向け商品だから」という理由で買わなかった経験はありませんか?そのような商品を「ユニセックス」と表記したり、画像を使用したりすることが購買意欲を高めるのではないか?といった仮説を立て、今後調査を行なっていきます。

発表の後、質疑応答の場が設けられました。参加してくれた1年生からは「他の班がどういった研究を行なっているのかも知りたい」とありました。今回は発表しなかった2つの班もざっくりとですが各班の研究内容を説明しました。気になったり、興味を持てたりする研究があれば嬉しいです!

続いて3班の研究発表が行われました。この班は「消費者にサステイナブル商品を購買させるには?」という研究目的のもと進めています。サステイナブル商品とは商品を通して環境への負担を減らすことが目的で生産から販売、消費、廃棄までを通して環境に配慮している商品のことです。皆さんはこういった商品を購買したことがあるでしょうか?多くの人がこういった商品の購買に至っていません。そこで消費者に動物の画像を用いて消費者に罪悪感を喚起させることで、購買意図が上がるなどの仮説のもと調査していきます。

こちらでも先ほどと同様「アンケートの画像は可愛い動物の方がベビースキーマーを狙えるのではないか?」、「罪悪感の度合いによってはリアクタンス(反発)を引き起こすのではないか?」といった鋭い指摘が多く出ました。こういった指摘を元により良い研究になっていくと思います。

2つの班の発表後にオープンゼミに参加してくださった1年生とゼミ生の交流の場が設けられました。ゼミ生との距離が先ほどよりも近いため、質疑応答では聞けなかったことなども聞きやすかったのではないでしょうか。より中川ゼミのことを知ってもらい、興味を持ってくださったら幸いです!

後半は通常のゼミに戻り「Excelで今すぐはじめる心理統計」の第12章「カイ2乗検定」について学びました。カイ2乗検定とは質的変数の1つである名義尺度を分析することができる方法です。性別や職業といった名義尺度は、平均値の差の検定や変数間の量的な関連についての検定が行えないからです。これには適合度の検定と独立性の検定があります。これは着目する要因が1要因のみか2要因かの違いです。

他にも一般化線形モデルや階層線形モデルなど今後必要となってくるかもしれないモデルの説明もありました。これから調査したデータをもとに分析して行きます。今一度学習した内容を見直したいと思いました。

来週(10月14日木曜日)は2限にN-401で第2回目のオープンゼミが行われます。皆様の参加を先生、ゼミ生一同お待ちしています!!

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