中京大学津村ゼミとのインゼミ

最近は寒さも本格的になってきて、暖房をつけることも多くなってきました。風邪をひかないためにも、体調管理には気を付けたいですね。

さて、12月5日土曜日に、中京大学の津村ゼミとの合同ゼミが行われました。MRGP発表会に向けて制作してきた研究の発表を交互に発表し、意見を交流し、とても有意義な時間を過ごすことができました。

個人的に印象に残った点としては、津村ゼミのチームtomの発表では、バナー案の考案をしていて、制御焦点理論に焦点を当てていて、そこに加え、情報量の過多、過少の要素を加えておりとても面白い着眼点だと思いました。取り扱ったバナー広告は布団のクリーニングで、結果は予防焦点と情報過多の組み合わせが最もコンバージョン率が高い、というもので販売経路や商材によっては効果的な情報量が違うという考察もされておりとても良い発表でした。

津村ゼミのチームminionsの発表では布団丸ごと水洗いコースの注文数を伸ばしたいという東田ドライ様からの要望から、広告活動においてデメリットな情報をあえて提示することの有効性を検証する、という研究テーマにそった研究を行っていました。現状ではメリットだけを提示する片面提示の方法をとっていて、実験で、片面と両面それぞれ3パターンで調査を行っており、結果は普段から利用する人は両面提示が有効的で、初めて利用する人には片面提示が有効的で、企業への提案として、リピート獲得のため両面提示の広告を返却キットに同梱するというのは、とても面白い提案だと思いました。

津村ゼミのチーム価値創造では、リピート獲得のためのツールがクーポンのみである企業のため、ブランドリレーションシップ獲得のためにメルマガが効果的と考えていて、ノスタルジアを使用することでブランドリレーションシップを形成できるのではと考え、メルマガにノスタルジアを取り入れ実験をしていました。結果は、ノスタルジアはブランドリレーションシップの形成を促進することが明らかとなり、ノスタルジア刺激をより多くの人に想起してもらうための考察が必要になってくるというもので、懐かしさをリピート獲得に生かす視点がとても面白いと思いました。

津村ゼミのchokatuの発表では、ゲインロス効果を用いた実験を行い、ゲインロス効果を用いれば商品の効果がよく伝わりやすく、購買意欲向上に役立つのでは、とういものでした。結果はゲインロス効果を用いた方が商品の効果が分かりやすく、購買意欲を高めるものである事が分かり、便秘に悩んでいる人に絞った場合も同様の結果が出ていました。ネガティブとポジティブの比較が伝わるほど、商品の効果や理解の促進につながり、購買意欲の向上が見られた、という結果は片面表示両面表示の所と共通するような所も見受けられ、とても面白い結果であったと思いました。

津村ゼミのドリーム5の発表では、GuLaLaという木製のバランスゲームの商品を用いて、知育効果があるか仮説を元に検証していました。実際に子供たちに遊んでもらい能力の偏りがないようにプロフィール(生年月日など)を近づけて検証しておりました。結果としては、集中力が向上する可能性は低いが、空間把握能力が向上する可能性は高いということが分かり、空間把握能力が高いと数学が得意であったり、一般知識や帰納的推論能力と高い相互関係があったり、スポーツの競技レベルが高くなるなど、知育玩具としての期待ができるというもので、売り上げ向上のための売り文句としての裏付けになるのでとても良い研究であると思いました。

中川ゼミの各グループも、木曜日に発表した内容から改善を加えたものを各々発表し、津村ゼミの方々から良いご指摘を沢山いただきました。津村ゼミの方々の発表からも学ばせていただくことが多くありました。今回いただいたご指摘を踏まえて、これから本番に向けてより研究内容を磨き上げて行けるように頑張っていきたいです。

 

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