中間報告(ゼミ第18回)

まだまだ残暑の厳しい日々が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。一日の中でも大きな気温差が生じることもありますので、体調管理には十分気をつけていきましょう。

さて、9月30日に行われた第18回中川ゼミではMRGPに向けた中間報告が行われました。

松岡班は、消費者にフェアトレードコーヒーを購買してもらう方法について研究を行っています。 今回は、「多文化の寛容性がフェアトレードコーヒーの購買に及ぼすための影響について〜コスモポリ田ニズムとコーヒー引用実態の視点から〜」というテーマのもと、事前アンケートの調査案・研究概要を発表しました。松岡班はマーケティングにおける潜在消費者の重要性から、心理統計的特性(消費者の価値観や感じ方など)の解明に注力する必要があるとしています。中でも、近年形成されてきた”新しいアイデアに対して進歩的で、固定観念に縛られることなく製品やサービスを意欲的に選択肢消費しようとする特徴を持つ”「コスモポリタン消費者」と呼ばれるセグメントに注目しています。このような多様化した消費者価値観の誕生にはエシカル消費生も関係していると考えられています。

西河原班は「なぜ、男性は日傘を利用しない?」をテーマに研究を行っています。近年主流となっているターゲットマーケティングに疑問を持ち、日傘やネクタイなどのジェンダーステレオタイプが生じる製品においてターゲットマーケティンが本当に必要なのか否かについて研究しています。

突然ですが、皆さんは宿題をやろうとしているときに限って、親から「宿題をやりなさい」と言われ逆にやる気を失ってしまったという経験はありませんか。この状況には心理的リアクタンスと呼ばれるものが働いていると考えられています。心理的リアクタンスというのは、自由が脅かされることによって選択に悪影響を及ぼすことをいいます。西河原班はターゲットマーケティングが、この心理的リアクタンスと同じような効果をもたらしてしまっているのではないかと考えています。具体的には、商品に「男性用」「女性用」と書かれていることで消費者の商品選択の自由が脅かされ、購買に悪影響を及ぼしてしまうというような状況です。この「男性用」「女性用」の表記を「ユニセックス」に置き換えることで自由な選択を促してはどうかと考えています。

これに対する意見として「兼用」にするのとはまた話が違うのではないかというものがありました。日傘であれば男性と女性とでは、柄やサイズなど、必要な特徴が変わってくるということが考えられ、まだまだ検討の余地がある研究だと感じました。また、ターゲットマーケティングをなくすというよりも、ユニセックス商品を増やそうという考え方にした方が良いのではないかという意見もあり、確かにどうだなあと納得しました。

 

長谷川班は、消費者の環境配慮型商品への購買意欲を高める方法について研究を行っています。主に人間の罪悪感を利用した方法を探っています。人間は、何か悪いことをしてしまった際に生じた罪悪感を回避するために、良い行いをしようとするということが明らかになっています。消費者の普段の購買が環境に負荷を与えていることなどを伝え、罪悪感を抱かせることで、環境配慮商品の購買につなげようと研究しています。具体的な方法として店頭でのPOPの設置という案が出ており、どのようなPOPが効果的であるのか調査しています。

 

 

大津班は、「環境配慮型の商品を消費者に購買促進させるには」というタイトルで研究を行っています。近年、消費者の環境配慮意識の高まりが見られているのに対し、環境配慮行動をする人が少ないことに注目しています。この意識と行動のギャップに関して、その差をどう縮めるか、環境配慮方の購入をマーケティングで促進させる方法はないかと研究を進めています。

ゼミが終わった後も各班で話し合いが進められ、本番に向けて着々と準備が進められています。ゼミ生はより良い研究となるように、班員で協力しあい試行錯誤しながらも頑張っていきましょう。

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