2週連続!ゲスト呼んじゃいました!(ゼミ第25回)

寒さも本格化し日中も冷え込むようになりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。年末に向け忙しない日々を過ごしている方もいらっしゃるかと思いますが、体調管理にもお気をつけください。
さて今回の中川ゼミもゲストをお迎えして合同ゼミを開催しました。ゲストは、中京大学の津村ゼミの皆さんです。津村ゼミの皆さんは中川ゼミと同じくMRGPにご参加なさるということで、どんな研究がされているのかわくわくしながら発表を聞かせていただきました。津村ゼミからは2つのグループにより発表がなされました。早速、津村ゼミ1グループ目の研究からご紹介します。

こちらのグループは「コロナ禍におけるマーケティング」をテーマに、「Twitterでいいねの数を増やすためにはどのようなツイートが効果的か」について株式会社ミルボンと協力しながら研究されています。Twitterには、一つのツイートにつき文字数制限があります。その中でいかにして消費者の心を惹きつけられる文章を書けるかというのは、製品の魅力と同じくらい重要なポイントであると感じました。仮説は「いいね数をより多く獲得できるツイート文を作るには有益性・信頼性・ゲインロス効果必要である」というものでした。ツイートにおける有益性とは、製品の使用方法や効果といった消費者が知りたい内容であるかどうか、また、信頼性とは製品の安全性のことを言うそうです。ゲインロス効果について私は初めて耳にしたのですが、これは、例えば印象が薄い人が少し活躍をすると「期待以上に有望な人だった」と過剰に高く評価される(ゲイン効果)と、美人やイケメンのように最初から目立つ人が失敗をすると「外見だけだった。すごくガッカリした」などと過剰に落胆される(ロス効果)といった心理だそうです。この効果を応用し、ツイートの前半に製品のネガティブな情報を、そして後半にポジティブな情報を記すことで、結果的に製品に対して好ましい評価を得られるのではないかという仮設を立てられていました。ゲインロス効果は恋愛心理学とも言われており、それをマーケティングに、さらにはツイートに用いて製品の高評価につなげるというのは大変興味深いです。最近のツイッターでは化粧品や食品などの商品を紹介したツイートが数万いいねやリツイートを獲得するなどして頻繁にバズっています。実に多くのアカウントが存在しているTwitterなので、「ツイート閲覧者の年齢層や、製品分野に対する興味度の違いなどを変数に入れた仮説等もあるとより面白い研究になるのではないか」といった面白い意見も飛び交い、M R G Pでの最終報告を聞くのがより一層大変楽しみになりました。

 

二つ目のグループは「SDGsとマーケティング」をテーマに、「消費者に継続的にエシカル消費を行なってもらうにはどうしたら良いか」について研究されています。こちらのグループは研究を進めていくにあたり、まず「エシカル消費ってなんだろう」と調べていく中で、実は自分達が無意識のうちにしていた消費行動にエシカル消費が含まれていたことに気が付き、自らの消費行動を誇らしく思えたのだそうです。そこで問題意識として「消費者がエシカル消費の実施に自覚を持っていない」ことをあげていました。問題意識を踏まえ、さらに「向社会的行動を行うことで有能感や自尊心の向上につながる」などの先行研究をもとに「無意識のエシカル消費をエシカル消費と認知することで、有能感や主観的幸福を感じ、エシカル消費の継続的購買につながるのではないか」という仮説を立てられていました。私の班も「消費者にサステイナブル商品を選択してもらうには」という、こちらのグループと少し共通した内容の研究をしているのですが、無意識のうちに実践しているエシカル消費を自覚させ継続させるという考えが新鮮でとても面白いなと思いました。こちらの研究も最終報告が待ち遠しいです!

合同ゼミが終了した後の中川ゼミのみんなの様子です。MRGP本番に向けて最終調整を行う班や、急ピッチで分析を行う班など、進捗状況はさまざまですが各班が懸命に取り組む姿が見受けられました。ゼミ生の皆さん!本番まで一週間をきり緊張感が高まりますが、最後まで息たえず突っ走っていきましょう!

最後になりますが…津村ゼミの皆さん!!中川ゼミとの合同ゼミはいかがでしたでしょうか。お互いに良い刺激になれていたら幸いです。本日は名城大学までお越しくださり誠にありがとうございました。またの機会がありましたら是非お願いします!

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