ゲストが来ました!(ゼミ第24回)

クリスマスや年末に近づき、街も慌ただしくなっているように感じますが、皆さんは元気にお過ごしでしょうか。寒さも本格化してきているので、体調を崩さないように気を付けてくださいね。さて、今回の中川ゼミでは、中京大学の井関ゼミの皆さんをお招きして開催されました。また、中川ゼミの4年生の卒論研究の発表も行われました。中京大学の井関ゼミは、まだできて間もない新しいゼミということで、今回は中川ゼミのMRGPに向けた研究、卒論発表を聞いていただき、たくさんの意見、感想をいただくことが出来ました。今回は多くの研究発表が行われましたが、その中から私が興味を持った発表の内容を紹介します。

まず、4年生秋山さんの発表「自分へのお土産と贈りたいお土産は異なるか」についてです。内容としては、数多く存在するご当地のお土産のパッケージによって、商品が選ばれ方に違いがあるのか、また、パッケージによって、自分へのお土産と人に贈りたいお土産で選ぶ商品は異なるのか、ということについてでした。パッケージやお土産に関する様々な先行研究が存在する中、あまり研究されてこなかったお土産のパッケージに焦点を当ており、確かに、人にあげるお土産と自分へのお土産では選ぶ観点が少し違うなと私も思ったため、個人的にとても結果が気になる研究でした。具体的には、研究Ⅰ:ご当地ロゴと特産品表記について、強調の仕方によってお土産の評価はどのように異なるか 研究Ⅱ:中身の表現方法(製品の画像の有無)によってお土産の評価はどのように異なるか 研究Ⅲ:ご当地ロゴと特産品、中身の表現方法によるお土産の評価は、贈与対象(自分か友人)を媒介するとどのように変化するか、について研究されていました。研究Ⅰについては、特産品を強調するよりも、ご当地ロゴを強調したほうが製品評価は高まるという仮説が立てられていました。実際に、○○に行ってきた、ということが明確に分かる製品を選ぶことで、その経験を伝えやすくなるのではないかと思いました。また、研究Ⅲの贈与対象(自分か友人)が媒介した際のお土産の評価については、画像がないパッケージは余白が大きく高級感があるなどの理由から、人にあげるお土産は画像無しのパッケージの方が商品評価は高くなると仮説が立てられていました。皆さんは、友人へのお土産を選ぶ際、どのようなパッケージの製品を選びたくなりますか?コロナウイルスが収まり、旅行に行く予定がある方は、お土産のパッケージに着目して見るのも面白いかもしれませんね。

次に、2・3年生のMRGPの発表からエルク班の「態度の両価性が高いエシカル商品と呈示方法が購買意図に及ぼす影響について」の内容を紹介します。エルク班の研究は、エシカル消費(環境に配慮された商品やサービスを選択・購入すること)についてです。エシカル消費に関心を抱いている人は約59%、しかし実践している人は約36%しかいないという消費者庁の調査をもとに、態度と行動の間にはギャップが生じているのではないか、ということが挙げられており、このことを踏まえて購買意図を最も高める説得メッセージを明らかにすることを研究目的としていました。近年、世界ではSDG’sへの関心が高まっており、環境に配慮した行動が求められています。しかし、実際には環境に良い製品は価格のわりに量が少ないなどの理由から、購入には至らないことも多いと思います。では、どのような呈示がされていたら消費者は購入に至るのか…まだ、本調査が行われていないため、どのような結果が出るのかとても興味深いです。本調査では、エシカル商品の良い面、悪い面の呈示の仕方による、購買意図の違いを調べるようで、中京大学の井関先生からは実際のアンケート表についてのアドバイスを頂きました。

今回は、コロナウイルスの流行で難しかった、ゲストをお迎えしてのゼミでした。また、2~4年生の合同でもあったため、大人数での開催となりました。通常の2・3年生のみでのゼミとはまた違って、新たな切り口での意見を頂くことが出来、とても有意義な時間になりました。約2週間後はMRGP本番です。今回、中京大学井関ゼミの皆さんからいただいた貴重なご意見を生かして、より良い発表になるよう改善・修正していきたいと思います。中京大学井関ゼミの皆さん、今回はありがとうございました。また、機会がありましたらよろしくお願いします。

中川ゼミ2・3年生は本番まで2週間、インゼミの活動のラストスパート頑張っていきたいと思います。各班の完成した研究が楽しみです。

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