ゼミ最終回(ピザで交流!)

明けましておめでとうございます!皆さん、良い年末年始を過ごせましたか?雪が降る日もあり、寒さがより厳しくなっていますが体調には気を付けて過ごしましょう。また、テストも近づいているので、計画的に勉強して楽しい春休みを迎えましょう!

さて、今回は2022年初めてのゼミであり、今年度最後の活動でもありました。今回のゼミでは4年生の第4回卒論研究発表が行われました。第1回~3回までは主に研究の流れについて発表されましたが、今回はついに研究の結果が発表されました。先輩方の研究はどれもレベルが高く、興味深いものでした。その中から、いくつか紹介したいと思います。

秋山華穂「中身が分かりにくいお土産は買って帰りたくなるか。」

 この研究では、画像がお土産の評価に与える影響と贈与対象の関係について研究されていました。食品パッケージに関する研究は多く存在するが、お土産のパッケージに絞った研究はほとんど見られてないそうで、とても興味深い内容でした。今までも数回、研究発表がありましたが、今回では研究の結果が明らかになっており、実際にマーケティングに生かせるような意義のある結果が見られました。具体的には、お土産のパッケージは画像があった方が製品評価は高まり、分かりやすさを高め、おいしさ感を高めることが述べられていました。また、自分用のお土産と友人など利他贈与のお土産では画像はあった方がいいのか、という研究については、自己贈与では画像有の方が製品評価は高まる。しかし、利他贈与の時は画像に左右されないことが述べられていました。確かに、自分へのお土産は単に欲しいものを選択しますが、友人などにお土産を買う際は、内容はもちろん、見た目も重視して選ぶため、パッケージの効果によって選択は大きく変わってくるだろうと思いました。個人的には、購入する場所によって選択基準は変わってくるのか気になりました。例えば、テーマパークで選ぶお土産と、サービスエリアで選ぶお土産では製品評価が変わってくるのではないかと思いました。この研究の結果から、お土産のパッケージには画像を掲載することが推奨され、自分用に購入されることが多いのか、ギフト用で購入されることが多いのかによって、画像の有無を変えるべきだということが分かりました。発表資料、流れがとても理解しやすく、私も4年生になったときにこのような発表をしたいと思いました。

山田大夢「オノマトペでの昆虫食パッケージは購買意欲にどう影響するか」

この研究では、近年注目されている昆虫食のパッケージが取り上げられていました。具体的には、無印良品のコオロギせんべいとその比較対象として無印良品のエビせんべいを用いて、昆虫食パッケージでオノマトペによる味覚情報を与えると購買意欲にどのような影響を与えるか、おいしさを感じさせるオノマトペ(サクサク!)や新鮮さを感じさせるオノマトペ(ガリガリ!)の種類によって購買意欲にどのような変化があるか、について研究が行われていました。結果としては、コオロギせんべいにおいてはオノマトペがある方が購買意欲は高くなり、エビせんべいにおいてはオノマトペがないほうが購買意欲は高くなっていました。これは、エビせんべいは食べた経験が多く食感の記憶があり、調査に用いたオノマトペと差異があったと考察されていました。環境のためなど近年昆虫食は注目されており、今後も一種の食材として広まっていくと考えられます。したがって昆虫食を扱う際のマーケティングとしては、昆虫食のパッケージにはおいしさを感じさせるためにオノマトペを使用することが望ましいということがこの研究の結果から分かりました。昆虫食に対するイメージは、あまりいいものではないかもしれません。しかし、環境のことを考えると昆虫食は広まっていくべきものだと考えられます。なので、昆虫食を取り扱う企業は、オノマトペなどを利用して昆虫食に対する世の中のイメージを変えていく必要があると、私はこの研究発表を聞いて思いました。

早川萌子「『時代の半歩先」を描く広告とは」

この研究では、世の中の関心の高さからか、炎上しやすいジェンダー広告を取り上げており、時代の半歩先を行くジェンダー広告はどんなものかということが研究されていました。結果としては、宣伝する人物の性別と、受け取る側の性別によって広告に対する評価が変わってくるという仮説が支持されていました。女性は異性よりも同性に説得されたほうが広告への評価が高く、男性は同性よりも異性に説得されたほうが広告への評価が高いことが明らかにされていました。また、ジェンダー広告の内容はユーモアのあるものではなく、リアリティがあり想像しやすいものが好ましいという結果も出ていました。ジェンダーについても、関心が年々高まっており、世間からの意見も様々あります。すべての人に受け入れられる広告を作るのは難しいかもしれませんが、より多くの人に受け入れてもらえるような工夫をしていかなければならないと思います。なので、この研究のように、ジェンダーに関して、本当に求められている広告の内容は何なのか、何が好まれるのかを明らかにした研究が実際のマーケティングにもっと生かされるようになって欲しいと思いました。

 4年生の先輩方の発表には、どのような視点から物事を見るのか、どのように分析・考察をするのかなど、勉強になることがたくさんありました。また、先輩方から私たち2・3年生に、卒論研究についてのアドバイスも頂きました。内容としては、就活などもあり忙しいため、細かく計画を立てて、先生や同級生とよく相談しながら進めた方が良い、ということでした。今回のゼミで先輩方から吸収したことを、来年度のMRGPの研究や、自分の卒論研究に存分に生かしていきたいと思います。先輩方ありがとうございました。

 そして・・・午前中の発表終了後は、来年度から中川ゼミに加わる1年生(新2年生)を迎えて、皆でおいしいピザを頬張りながら、ガイダンスと交流会をしました。普段では、中川ゼミ4学年が集まることはないので、会話も弾み、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました!中川先生、このような時間を設けていただきありがとうございました!

最後に1~4年全員で集合写真を撮影しました!これだけの人数が集まるととても賑やかでした。今年度のゼミ活動は今回で終わりになりますが、来年度もさらなるレベルアップを目指して、皆で協力して頑張っていきたいと思います!

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