第7回 パーソナリティ

軽暑の候、日ざしに初夏を思わせるこのごろですが、皆さんどうお過ごしでしょうか。

さて、本日(2019年5月16日)、第7回目の中川ゼミでは、消費者行動論第6章「パーソナリティとサイコグラフィックス」を学習しました。みなさんはパーソナリティという言葉を聞いたことがあるでしょうか。パーソナリティとは、個人の心理的特性を意味します。ここで注意すべきことは、外見的特徴のことではないということです。今回は、パーソナリティを分析する手法の一つである、サイコグラフィックスについて記述します。

サイコグラフィックスとは、心理変数から分類を行う分析方法で、消費者を観察可能な特徴(デモグラフィックス)から分析する方法とは異なります。

この分析をすることで、マーケターは以下のような活動を行います。

①ターゲット市場の定義

②製品のポジショニング-サイコグラフィックスの情報に基づいて、個人のライフスタイルに適した製品の特徴を強調する。

③製品戦略の考案-消費者のライフスタイルに、製品がどのように適合するか・しないかを理解することで、マーケターは新しい製品機会を明らかにし、メディア戦略を練り、消費パターンに最も適合する環境を創造する。

PowerPoint発表では、研究グループごとに、VALS2の結果の発表を行いました.。VALS2とは、39項目の質問(35つがサイコグラフィクス、4つがデモグラフィクス)に答えることで、人々を明確な特徴を持つグループに分類するシステムのことです。

ゼミメンバーのVALS2結果をまとめてみると、ある程度、偏りがあることに気づきました。主な動機づけの種類として、第1次タイプでは、“ 体験者”、第2次タイプでは、“ 努力家”が最も多く、革新者は少数派でした。その一方で、理想グループの“ 哲学者”と“ 信念の人”に分類された人は一人もいませんでした。

次に、名城大学のポータルサイトから論文を検索する方法を教わりました。1年生の頃はあまり利用してこなかった機能でしたが、専門ゼミに入ってからは、様々な論文や文献等の情報が必要になる機会が増えたため、頻繁に利用するようになりました。

『Excelで今すぐはじめる心理統計』第7章では、HADを用いて、2つの参加者内要因(相手の性別と相手の位置)の分散分析を行いました。単純にデータを目視するだけでは、分からないことも、分析・整理し、可視化することで、そのデータの本質を捉えることができました。

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