5回目のゼミが行われました

皆さんはいかがお過ごしですか。気温が25度を超す日が増えてきて、暖かいというより暑くなってきてそろそろ半袖が恋しくなってきましたね。
 
 
さて、第5回のゼミが5月21日に行われました。
今週のゼミは山田一成・池内裕美(2018)「消費者心理学」の第3章についてのパワーポイントでの発表と柴田康順(2018)「心理統計の使い方を学ぶ」の4章、5章の発表、そして2年生のインゼミの所属グループの発表が行われました。
ゼミの前半は、前回1班が出した宿題の発表でした。1班が出した宿題は、「この匂いを嗅ぐと、あるモノ・コトを思い出す」という自身の例を一つ挙げ、その例を活用してどのようなマーケティング活動が行えるか考察してください」というものでした。
テーマパークで漂ってくるポップコーンの香りを利用したマーケティングや365日分の香水を少量で販売し思い出したい出来事の日に使ってもらうといったもの、さらに人が要因によって香水を変えるというものを生かして店内などの香りを要因(ex.天気)によって変化させるといったものがあげられました。
ライブに行った思い出や記念日は、いつになっても思い出したいものなのでその日その日の香水があるのはいいなと思いました。
テーマパークのポップコーンを例に挙げたところが多かったので、甘い香りとテーマパークの組み合わせは印象に残りやすいのかなと思いました。
 
ゼミの後半では、山田一成・池内裕美(2018)「消費者心理学」の第3章について加藤・小出・大津・亀山が発表しました。
PowerPointの発表は、
 
1.単純接触効果
  消費者が何度も接触するように計画されているのは、接触回数の多さがその対象に対する態度をポジティブにする。しかし最初のうちは単純接触効果を得ることができても、一定の限度を超えると態度はポジティブではなくなってしまう。身近な単純接触効果の例としては、CMで流れていた曲を口ずさむといったものが挙げられる。
 
2.信憑性の効果
  広告の効果は、製品やブランドに関する情報だけでなくだれが情報を伝えているかという情報源泉というのも広告の影響力を左右する。情報源泉の信憑性の構成要素は、専門性、誠実性、魅力である。
 
3.精査可能性モデル(精緻化見込みモデル)
  情報処理動機と情報処理能力は、精査可能性に影響を及ぼす。自分に利害が直接及ぶ場合(関与が高い場合)は、中心ルートの処理が行われやすく、自分に利害が直接及びにくい場合(関与が低い)は、周辺ルートの処理が行われやすい。
 
4.説得への抵抗
  説得意図が特に強く感じる場合、広告は効果を持たなくなり、製品やブランドに対する態度を悪化させる可能性がある。
 
次に柴田康順(2018)「心理統計の使い方を学ぶ」の4章、5章の発表が行われました。
統計分析に使用するデータには質的変数と量的変数の2種類あり、尺度の水準として比率尺度、感覚尺度、順序尺度、名義尺度がある。
質問の選択肢を奇数にすると真ん中を選ぶ傾向にある人が多いことから、答えをばらけさせるために選択肢を偶数にすることは、これから先質問紙調査を作るとき参考にしようと思いました。
回答する側としては真ん中の答えがあるほうが、あまり考えずに回答できるので楽ですが、集計しデータを作成する側としては、実際どの意見が多いのか把握しにくいので、作成者側の立場になって考えるのも大切だなと感じました。
 
そして最後に2年生が約半年間研究を進めていくインゼミの所属グループが発表になりました。
7月の中間発表や、MRGPに向けて先輩方と一緒に頑張っていきましょう!

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