マーケティングの仕事とは？

11月26日（木）のゼミ終了後の３限に、マーケティング・エージェンシーである株式会社クレオ様が中川ゼミ生のためにオンライン説明会を開いてくださいました。今回のメインテーマは「マーケティングとはどういった仕事なのか」について、クレオ様を通して知ることでした。皆さんも「マーケティングの仕事」と聞いたときに具体的な仕事内容が思い浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。私も今回の説明会を受けるまで「マーケティングの仕事」と聞くと市場をリサーチするという漠然としたイメージしかありませんでした。しかし実際のマーケティング業務は、それよりもはるかに広い仕事内容でした。　

最初にクレオ様がどのような企業なのかを小林様に説明していただきました。クレオ様はマーケティング・セールスプロモーションのトータルエージェンシーです。Web・デジタルプロモーション・ブランド開発などを行っており、コンセプトは“買いたい気持ちをデザインする”です。約３００社のクライアントがあり、私たちの知っている大企業も多くありました。従業員は約６００人で国内外に事業所があります。マーケティングの仕事をしている会社は事業会社（消費財メーカーなど）と支援会社に分かれ、クレオ様のような企業は支援会社といいます。支援会社は・大手総合広告代理店・大手専門広告代理店・中小専門広告代理店に分かれています。支援会社の方がマーケティングに関するキャリアパスを形成しやすいこと、様々な企業との仕事を通じてマーケティングの専門性を高めることができるとのことです。実際にクレオ様では新卒採用時の職種でそのまま経験を積んでいくやり方を採用しているということでした。これは日系消費財メーカーのように、最初に営業の部署に配属されてその後に（希望が通れば）マーケティングの部署に配属されるやり方とは対照的です。

次に仕事内容について相川様に説明していただきました。クレオ様はマーケティングだけでなくプロモーションの実行まで行っています。クレオ様のマーケティングでは以下の３つのことを主に挙げられました。①市場を活性化させること/市場や生活者を動かすこと、②時代最適化すること、③クライアントの理想像を代弁・形作ること、です。まず生活者の購買行動や生活行動、市場、業界を調査し分析します。それを元に年間の販売コンセプトや施策を決める計画を立てます。プロモーションではクライアントから出された課題や要望を解決し応えるためにセールスプロモーションを提案します。つまりクライアントから課題、要望を出され、それを解決し、納品するという一連の流れです。売り場のデザインからブランド開発、デジタルプロモーションまで幅広い業務内容を行っています。特に撮影やコマーシャル作成まで行っていると聞き、「それもマーケティングの仕事なのか！」と思いました。またクライアントがある広告作成の依頼を同時に数社にし、クライアントがそこから選ぶということがあるそうです。クライアントと１対１の関係だと思っていたため驚きました。クレオ様はクライアントと直接取引をすることにこだわっています。そのため総合広告代理店の請負は行っていません。

次に中川ゼミの卒業生（２期生）で現在１年目の新入社員である太箸様からは、マーケティング業務の大変さなどを教えていただきました。仕事をするうえで自分が知らないと先に進めない、先の事を予想しなければならない、限られた時間内で仕事をこなさなければならない、自分が作った資料の責任が重いなどがありました。例えば（男性にもかかわらず）女性の化粧品の情報収集のために、普段見ないコスメ系のユーチューバーの動画を見ているそうです。相川様もコンビニで新商品が出るたびに購入して分析していた時期があったそうです。マーケッターは日々変わる社会や経済に敏感であるべきだとおしゃっていました。わたしが特に印象に残ったのが“自分が作った資料の責任が重い“という言葉でした。社会人は必ず責任を背負わなければならず、その責任は重いものであると痛感しました。

また後半では質疑応答の時間がありゼミ生から様々な質問がありました。そのうちのいくつかを紹介します。

質問１：マーケティングの仕事に就きたいのですが学生のうちにやった方がいいことはありますか？

回答：学生時代を思いっきり楽しみ、学校の勉強を頑張り、自分自身の頭で考えることです。

質問２：マーケティングの理論と実践についてどう考えていますか？

回答：理論を学ぶだけではなくそれを、実践して、修正しての繰り返しによってマーケティングが身に付きます。

質問３：どのような人がこの仕事に向いていますか？

回答：向いている、向いていないは特にないが素直で一生懸命やり遂げられる人は仕事が楽しいと思います。

今回の説明会を終えて思ったのは、マーケティングの業務内容が想像以上に幅広くてかつ難しそうだということです。ですがやりがいがあり人々のためになる実感が得られる素敵な仕事だと思いました。今まで以上にマーケティングの仕事に興味・関心が湧きました。今私は２年生ですが、これから今日教えてくださったことを念頭において学生生活を送っていきたいと思います。

最後にお忙しい中、わざわざ自分たちのために時間を割いて説明会を開催してくださり、本当にありがとうございました。クレオ様の皆様に感謝申し上げます。