中間報告②

11月も下旬となり冬の寒さが訪れる季節となりましたね。新型コロナウイルスの感染者数も全国で増加の一途を辿っており益々の注意が必要となってきていますね。皆さんどうか体調にはお気をつけてください。

さて、今週(11/26)の中川ゼミナールでは、先週のゼミで鬼殺隊(1班)より出題された課題の発表、および各インゼミ班ごとの中間報告が行われました。全てのインゼミ班のチーム名が決まりましたので、今後は正式チーム名で記載させていただきます。

初めに、鬼殺隊より出題された課題の発表を行いました。課題の内容は「ARマーケティングの具体例を挙げ、そのマーケティングについてのリアル感、コントロール感、所有感、誘目性、その他気づいたことについて考察せよ」というものでした。発表では、高級ブランドのGucciの公式アプリが紹介されました。このアプリはスマートフォンのカメラをかざすことで同ブランドのスニーカーの試着体験ができるAR機能を導入したアプリです。このアプリでは実際に自分の足にスニーカーが映し出されることにより、まるで自分の物であると感じることが出来る所有感、現実世界の中でスニーカーを履いているように感じることが出来るためスニーカーが本当にそこに存在しているかのように感じることが出来るリアル感を挙げることが出来ます。また、その他にも自分の足に映し出されたスニーカーに対して重さを感じることが出来ることから重量感もあるのではないかという考察も挙げられていたので良かったです。

次に、各インゼミ班ごとに中間報告を行いました。最初は鬼殺隊(1班)が発表を行いました。鬼殺隊の研究テーマは「AR(拡張現実)のリアル感はオンラインショッピングにどう影響するか」です。この研究では、オンラインショッピングでは商品の情報を正確に伝達することが出来ないという欠点があるが、AR技術を用いることで知覚リスクを低減させることができるのではないかと考えました。そこで、研究の目的をARとオンラインの2つの提示方法による製品評価、購買意向への影響を明示しその要因を明らかにすることとし、「ARの商品提示方法の方が所有感、コントロール感、重量感においてオンラインの商品提示方法を上回るのではないか」という仮説を立てました。実験では、商品提示方法としてARアプリ、オンラインショッピングアプリを利用し商品カテゴリーは家具とスニーカーを用いることとしました。来週から実験を行います。あがったコメントとしては、ARの事例を初めに持っていき研究の面白さを出すこと、実験方法についての指摘があげられました。実験計画を改善して実施する予定です。

続いて、ベジ隊(2班)の発表が行われました。ベジ隊の研究テーマは「制御焦点に基づいたメッセージと同伴者の存在による野菜購買への影響」です。この研究では生活習慣病の増加や野菜の摂取量の低下に注目しその対策を考えた研究です。動機と目的達成の関連についての理論である制御焦点理論における促進焦点、予防焦点の2つにおける広告メッセージと食事場面における同伴者の存在が消費者の野菜購買意欲に与える影響を明らかにし、どの場面が購買意欲を高めるのかを考察し消費者の野菜摂取を促すことを研究の目的としました。そして、仮設1「友人は予防焦点に基づく訴求内容よりも促進焦点に基づく訴求内容の方が購買意欲が高まる」、仮設2「家族は制御焦点における促進焦点に基づく訴求内容よりも予防焦点に基づく訴求内容の方が購買意欲が高まる」という2つの仮説を立てていました。先週におこなったアンケート実験の結果が発表されました。

最後に、レクチン(4班)の発表が行われました。レクチンの研究テーマは「うさん臭いと感じる健康食品のパッケージとは?」です。この研究では、健康食品に含まれる暗示的表現によって消費者は事実とは異なる認識をしたり、実態以上の期待を抱くといった間違った推論を行ってしまうという点に注目しました。健康食品のパッケージには様々な栄養強調表示の表現がされており、また人物が写っている場合においては表情の違いが見られました。そこで、どのような栄養強調表示と表情がうさん臭さを生み購買意欲に影響を与えるかを明らかにすることで、消費者の健康食品選択を促進させ、健康増進に貢献するという研究目的を立てました。仮説1「ひらがな表記の~たっぷり、~ひかえめよりも、漢字表記の高~、低~を用いた方が健康食品の購買意欲が高まる」、仮説2「ダイエット関与が低い人は~たっぷり、~ひかえめ表示の方が、関与が高い人は高~、低~表示の方が健康食品の購買意欲を高める」、仮説3「笑顔の人物が載っているパッケージの方が購買意欲を高める」という3つの仮説を立てました。そして、人物なし、男性(笑顔、真顔)、女性(笑顔、真顔)の5パターンでアンケート実験を行いました。来週にその実験結果の分析と考察の報告が行われます。

MRGP本番までかなり近づいて来ました。これから最後の仕上げを行いより良い研究にしましょう!

アンケート、実験に協力してくださった方々、ご協力いただき誠にありがとうございました。また、これからご協力をお願いする方々もいらっしゃるかもしれませんが、ご協力のほどよろしくお願いします。

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