聴覚とマーケティング(ゼミ第3回目)

こんにちは!4月も下旬に差し掛かり、少し蒸し暑く春らしい天気になってきましたね。

さて、4月22日に第三回の中川ゼミが行われました。前半には「感覚マーケティング」(A.クリシュナ/著)の第2章から出題された課題発表と第3章「聴覚/音の世界」についてのパワーポイント発表が行われました。

第2章の課題発表では、「消費バイアスにおける自身の経験」についてです。その経験例として、野菜の量が視覚的に少なく見えるお皿やセブンイレブンの「練乳イチゴミルク タピオカ入り」という商品、ステーキやフルーツグラノーラの20%増量などが挙げられました。その中でも、練乳イチゴミルクの容器は底にたくさんの果肉があるように見え、それを期待して購入したが、実際は容器に赤色の装飾がされているだけで予想ほどの果肉を味わえず、果肉が少ないと知覚を調整したという内容です。このような、詐欺のような商品に対して、一回でも消費者に買ってもらえればよいという企業のスタンスは、果たして本当に良いことなのかという松岡君の意見に私も共感しました。

第六章の発表ではまず、聴覚のメカニズムを学び、ソニックブランディングについて深く学びました。ソニックブランディングとは、特定の音とブランドネームを結び付けることであり、感覚的なシグネイチャーの中でも特に視覚に訴求するものです。その中にはスローガンや、ジングル、サウンドロゴがあります。スローガンは表現豊かで短いフレーズを用いて、製品やサービスに対する消費者知覚を高めるという目的があります。ジングルにはCMにおいて短い音楽を用いて、韻を踏んでいたり、キャッチーなものが多いです。例として、マクドナルドの「I’m lovin’it」や「あなたとコンビにファミリーマート」などが挙げられました。また、スローガンとジングルを掛け合わしたものも多くあり、企業理念ととれるものと商品を紹介しているものの明確な区別が難しいということも分かりました。

そして、私たちが普段何気なく読み取っているブランドネームについても学びました。レキシコン社が開発したスイファー(Swiffer)という掃除道具の商品は、「素早い」(speed)と「より良いもの」(-er)という単語を組み合わせています。このように、製品やその属性から連想される感情などと関連した単語からブランドネーム開発が行われています。しかし、文化や地域特性によって、ブランドネームは本来の意味が失われたり、意図していない意味が加わってしまうことにも注意が必要ということが分かりました。

授業の後半には「Excelで今すぐ始める心理統計」の第4章について学びました。第4章では、推測統計と統計的検定、レポートや論文で報告する必要のある心理統計用語を学びました。これからのインゼミ研究の基礎となるので学習を怠らず頑張っていきましょう!

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