中間報告第2回目(ゼミ第16回目・特別開催)その②

8月5日に行われたMRGP及び卒論の中間報告が2・3年生と4年生の合同でゼミが行われました。その内容を前半、中間、後半に分けて紹介します。その②では、中間部分の内容についての研究を紹介します。

「名城大学学生における愛校心の現状と向上方法の立案」ー石橋直人

四年生の石橋さんは、「名城大学学生における愛校心の現状と向上方法の立案」について発表を行いました。私は愛校心と聞いたときに、中高学校や大学時代でそれぞれ自分が過ごしてきた学校において全く愛校心の度合いが異なっていると感じ、興味深い内容だと思いました。また、他の四年生の先輩方とは異なった視点から論文を作成していると感じました。

特に、大学における愛校心において大学のコロナウィルスへの対応が重要なのではないのかという意見が挙がり、大学という教育機関においても企業と同じようにリスク管理や対応力が求められると思いました。また、愛校心に影響を与える要因が多くあることや他の大学の生徒との愛校心の比較を行えると重要な結果が得られる魅力的な研究だと思いました。

「消費者に罪悪感によりサスティナブル商品を購買させるには?」ー長谷川班

MRGPに向けての発表です。長谷川班では、「消費者に罪悪感によりサスティナブル商品を購買させるには?」というテーマの発表が行われました。サスティナブル商品は商品を通じて環境の負担を減らす目的があります。しかし、私を含めた世の中の多数が肯定的な意識があるが、購買に至っていないという社会的ジレンマがあることという観点は誰にでも経験があって当てはまると思うので、興味深い問題意識だと納得できました。

また、社会的ジレンマにおける行動変容において、心理的に訴えかけ、行動喚起させる手段として罪悪感が取り上げられました。この罪悪感における先行研究の中で、ネガティブな感情が起こった後に援助行動が促進されることから、ネガティブな情報で罪悪感を喚起させることでサスティナブル商品を買わせるという考え方はどのような結果が得られるのか興味を持ちました。質疑応答では、罪悪感はネガティブな印象を与えるのでサスティナブル商品との関係においてポジティブな印象を与えた方が良いのではないかという意見やサスティナブル商品を利用したことが無いことに対して罪悪感を喚起させることよりも、罪悪感の他の側面に注目した方がよいと四年生からアドバイスがありました。

このように、四年生の考え方や視点は鋭くて私たちの足りない部分を補ってくれるため、四年生の卒業論文とインゼミの発表を共に行うことは有意義な時間だと改めて感じられます。この後、『心理学レポート・論文の書き方』より論文の書き方のポイントを学びました。自分の日々の経験からどのような問題点や疑問があるのかを見つけて、それを形作っていくのが自分の中で苦手な部分があるので、卒業論文を作成していく上で能力を磨けられるように鍛えていきたいです。

中川ゼミのtwitterアカウントはこちら