美しさと魅力の心理 第2部③(ゼミ第12回)

日が長い日が増え、夏を感じられるようになってきましたが、皆様はどうお過ごしでしょうか。中川ゼミでは6月24日に第12回が行われました。内容は「美しさと魅力の心理」(三浦佳世・河合純一郎/編著)の第Ⅱ部、日常のなかにみる「美しさと魅力」のⅡ-15~24の教科書レビュー、「Excelで今すぐ始める心理統計」の学習の2つです。

まず、教科書レビューにおいて漫画顔の魅力について以下のような説明がされていました。「漫画顔はリアリティーに欠けているものが多いにも関わらず、多くの人に支持されているのは漫画顔の特徴にベビースキーマという赤ちゃんの身体的特徴を用いることによって人に本能的にポジティブな感情を引き出しているから。」因みにここでの赤ちゃんの身体的特徴というのは大きな目、広い額、小さな鼻、丸みを持つ頬といったようなものです。考えてみればどれも現代に人気のキャラクターにそれが表れているように考えられます。自分はアニメもよく見るのですが、アニメのキャラクターにもこの特徴は表れていると思います。まさか普段何気なくキャラへかわいいと感じていましたが、まさかこのような原理があったとは思わず、とても驚きました。

 

そしてリズムとグルーブ感のかっこよさについても発表されていました。普通に使っているリズムという言葉ですが、かなり広い意味を持つ言葉であり、その起源は古代ギリシャで物や形を表すのに使った概念にあるようです。そのなかでも今回はグルーブ感というものにフォーカスを当てて話されていました。グルーブ感とは所謂「ノリ」であり、m、nの音を使うことによって生み出される可能性があることが紹介されました。それを補う形である曲の例が挙げられました。それは藤井風さんの「きらり」という曲です。これはグルーブ感をより大事にして作られた曲であり、聞いていると自然と体が踊り出してしまい、心地のよい高揚感を覚えました。この曲は車のCMに採用されており、発表者による「よい乗り物」と「よいノリもの」という言葉遊びがあるのではないかという指摘は大変面白かったです。このように曲一つで聞いている人の感情の状態をある程度変化させることができるというのは大変興味深いことだと感じました。

教科書レビューにおいて、他社の発表を聞くことによって、自分にはなかった視点から、自分にはない知識を用いて、自分にはないアイデアや考えを受け取ることができるので、とても新鮮で毎ゼミ毎ゼミ成長しているように感じられます。ゼミの中で受けとった感動や学びを少しでも多く共有して、さらなる成長に向かっていきたいと思います。

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